主題歌の『アイドル』が令和のアニソンを代表する一曲となっており、原作の漫画も最終篇に突入していき、ますます人気が加速している『推しの子』。
推しの子 ストーリーはかなりエグい描写があり、原作では第9話で、アニメでは第一話で絶対的アイドルの「アイ」がファンのリョースケくんに腹を刺され、子ども(この作品の主人公でアイの息子・アクア)の目の前で(アクアの妹・ルビーは扉越しに)息を引き取りました。
アクアの復讐が中心に、また、アイドルグループのドロドロしたやり取りも描かれるなど、エグい展開もなされているにも関わらず、小学生にも人気なのはなぜなのでしょうか。調査、まとめていきます。
『推しの子』とは
推しの子 あらすじを簡単にまとめておきます。
『推しの子』は「週刊ヤングジャンプ」で連載中のマンガで、「次にくるマンガ大賞 2021」でコミックス部門1位に輝き、「マンガ大賞2021」で5位に入るなど、各方面で注目を集めています。
「転生×恋愛×サスペンス」とまとめることができる、近年稀に見る異色のサスペンスマンガです。可愛い絵とストーリーのギャップが非常に大きく、きちんと読んでいくとどんどん引き込まれていきます。
田舎の産婦人科医で主人公のゴローは人気アイドルグループ「B小町」のセンター・星野アイの大ファンでした。ある日ゴローが働く病院に、妊娠したアイが現れます。そしてアイの出産予定日、ゴローはフードを被った何者かに襲われ、次に目を開けると彼は星野アイの息子として抱かれていました。
つまり、【推しの子】とは「推しの子どもであるアクア」と「推しの子であるアイ」のストーリーな訳です。
推しの子は若い女子になぜ人気?
『推しの子』は青少年誌の連載漫画としてスタートしましたが、幅広い層に受け入れられる要素がいくつもあります。それは、“単なるエンタメ”であるだけでなく、重要な場面にさり気なく、ジェンダー視点や子どもの人権を尊重する視点が描かれているのがポイントとなっています。
例えば12歳の女性患者(ルビーの前世、まりな)に「先生結婚して」と言われた30代の男性医師(アクアの前世、ゴロー)が「君が16歳になったらね」と答えるシーンがあります。
実は、日本政府は2023年3月14日に性的行為について同意ができる「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げる刑法改正案を閣議決定しました。このシーンが世にリリースされたのは2020年7月、つまり刑法の関連条文を改正するかどうか、議論が行われていた時期だったのです。このように世論の関心を集める政策課題について、著者らが意図的に日本社会に問題提起をしているように解釈できます。
さらに、ゴローは、10代の妊婦患者(アイ)が診察に訪れた際、「出産の意思決定はあなた自身がすることだ」と明確に伝えます。さほど大きなコマではありませんが、これは重要なシーンです。出産するかどうか、どのタイミングで産むのか。決めるのは親になる本人であるべきである、というジェンダー分野でも重要事項のひとつです。
漫画の中でアイは、子どもを持つことを受け入れ、歓迎していましたが、それがあくまでも本人がそうしたいと決め周囲の誰からも強いられたものではないことは非常に重要なものだったのです。
映画館でアニメ版第1話が放映された際、観客席のほとんどが10代と思しき女性で埋まったそうです。「芸能界」「アイドル」といった注目を集めるキーワードや、多様で魅力的な女性キャラクターが登場することに加え、10代の女性を尊重する価値観が散りばめられているのも、この世代から支持される要因となっているようです。そして、アニメ版は原作マンガを忠実に再現しているのが、アニメがヒットする最大の要因となっているようです。
最後に
今回は『推しの子』が若い女子に人気なのか、調査、まとめてきました。
他にも話題のアニメシュタインズゲート見る順番など詳しい情報が投稿されていますので、興味があればあわせてのぞいてみて下さいね。
かなり堅苦しく記入してきましたが、結局のところ、可愛い女の子たちがキラキラしている。さらに「これわかる」が続き、「自分の考えも大切にしてもらえている」と感じることができるからなのかもしれませんね。
マンガがクライマックスに向けて大いに盛り上がってきており、さらなる注目を集める『推しの子』がこれからどのように盛り上がっていくのか、楽しみですね!