2024年1月19日にPCゲームとして発表された「パルワールド」は戦闘、捕獲、建築、農業といった様々な要素が融合しているオープンワールド・サバイバルクラフトゲームです。しかし任天堂の大人気ゲーム「ポケモン」に似ているという声が多くあがっています。そこで今回は「パルワールド」というゲームについてポケモンと似ている点やパクリ疑惑などの疑惑について比較していこうと思います。
パルワールドとはどんなゲーム？
日本の制作会社ポケットペアによるオープンワールド・サバイバルクラフトゲームで、ソロプレイだけでなくオンラインでの協力プレイも可能なゲームです。ゲームの舞台はパルパゴス島という島に「パル」と呼ばれる様々な生物が生息しており、プレイヤーとして戦って捕獲し拠点を建築して農業を行ったりして拠点を発展させていく内容になっています。
ゲーム内容
プレイヤーは三人称視点で操作し、パルパゴス島を探索して島の秘密を解き明かしていきます。素材を集め道具を作り拠点を建設していき、プレイヤーのレベルを上げることでより高度なものを作ることができるそうです。道具の中にパルスフィアと呼ばれるものがあり、パルを捕獲することができます。捕まえたパルはそれぞれ特技や得意分野がありプレイヤーの作業を手伝ってくれます。
パルワールドとポケモンが似ているといわれた部分は？
様々な要素が融合されているパルワールドですが、「ゲーム内のキャラクターや表現がポケットモンスターシリーズに似ている」という意見が殺到し、賛否両論となっています。問題視されているのはボールを使用して捕獲するというシステムや、キャラクターのデザインが類似しているということがきっかけとなったそうです。
さらには、ポケモンがタブーとしてきたモンスターを労働させたり、モンスターを使役した近代的な戦争といった過激な表現が原因だといわれています。
キャラクターの類似：1体目
ここからは特に声が多かったキャラクターの似ている問題について比較していこうと思います。パルワールドで序盤から会える可愛いモンスター「ミルフィー」はゲーム内でマスコット的な存在となっています。そしてこのモンスターがポケモンの「イーブイ」に似ているという声があがっていました。胸の白毛が似ていることや細長い耳、頭頂部のくせ毛などが似ているといわれています。
類似性の要件を満たしてはいない
現実の動物でも見られる細長い耳は野生動物のフェネックに似ているといえます。そして頭頂部のくせ毛に関しては、毛が長い犬の絵を描く時には頭毛をもこもこさせることが多く、創造性があるとは言いにくいでしょう。胸の白毛はイーブイにとって特徴的表現ではありますが、ミルフィーは体全体を覆っていることから表現の共通点は多いですが、著作権侵害には至らないと考えられます。
キャラクターの類似：2体目
続いてはパルワールドで洞窟の奥に生息するモンスターで乗り物として重宝される「ムラクモ」と、ポケモンの準伝説ポケモンの「コバルオン」というポケモンが似ているといわれています。似ている点としては額より斜後へ長く伸びた角や青緑色の体色、首周りの白毛や後腿部のグレー模様などがあげられていました。先ほどのミルフィーより似ている部分の多さはあると思います。
ありふれた表現の範囲を超えていない
同色系の角があるという点については、形状が大きく違うことや耳が独立しているムラクモに対してコバルオンは毛で隠れているもしくは耳の描写がないといった相違点が多くあります。青緑色の体色と首周りの白毛についても、体色は似ているところが多いものの白毛はワンポイントのコバルオンに対し、ムラクモは背中やしっぽまで覆っています。後腿部の模様も範囲や形状が違うといったように相違点のほうが目立っています。
まとめ
今回は似すぎていると話題になった「パルワールド」のキャラクターなどの類似に関してポケモンのキャラクターと比較して見ていきました。著作権侵害に関しては、創造性の部分が大きく関わってくることから難しい議論にはなりますが、相違点などがあることも含めるとポケモンファンにとっては許せないという気持ちになることも分かりますが、パクリであるとは言い難いでしょう。
